ザフリス星の夜空は、鉱石採掘で削られたクレーター群に無数の光を落としていた。
だがその星に、平和はなかった。
「やめてくれぇぇッ!」
悲鳴と共に、街を破壊する黒い機械兵たち。
彼らは、オルグロード軍の残党——かつて銀河の脅威と恐れられた侵略者の生き残りだ。
キャッティは、変身を解いた姿で瓦礫の隙間から様子を窺っていた。
「……フェリダじゃ考えられなかったけど、これが現実」
彼女の胸に、幼い頃母から聞かされた言葉が蘇る。
——L77星は、守れなかった。でも、お前ならきっと……
「見ててよ、母さん」
キャッティは飛び出した。
軽やかなステップ、しなやかな動き。
機械兵の注意が彼女に向く。
「ちょこまかと……誰だ貴様!」
「通りすがりの、星の旅猫だよ!」
キャットチャームが輝く。
次の瞬間、紅い光が夜空を切り裂き、ウルトラウーマンキャッティが姿を現した。
機械兵たちが怯む。
「ウ、ウルトラマン……!? いや、女……?」
「どっちでもいいでしょ。星を壊すヤツは、許さない!」
キャッティの拳が唸り、敵を次々と薙ぎ倒していく。
しかし、戦いの中、ひとつの影が彼女の背後に忍び寄っていた。
「ほう……あの時、滅びたはずのL77の血族か」
不気味な声が、静かに響く。
キャッティの冒険は、まだ始まったばかりだった。